存在意義を含めて地方取引所の考察をしてみよう。
神戸証券取引所は、1967年に廃止。広島および新潟証券取引所は2000年月に東京証券取引所と併合合併。2001年3月には京都証券取引所が大阪証券取引所に併合されている。 世界との比較、グローバルかもさることながら 東証の占有率がほぼ占める日本の証券取引所において 現在福岡証券取引所・札幌証券取引所が地方取引所として存在する。 東証・大証・名証(名古屋証券取引所)は3市場の分類になっている。ま、名古屋も地方取引所にカウントしたほうがいいかな。 第1回目は、札幌証券取引所。 ちなみに占有率だが、ナント0.4%だ。 1949年に設立され、1950年4月から取引が開始。 現在86社が上場。そのうち札幌証券取引所に単独上場しているのが19社である。 単独上場している札証銘柄は 北弘電社、ミサワホーム北海道、北海道電気工事、日糧製パン、豊平製鋼、ロジネットジャパン、北海道中央バス、ほくやく、中道機械、クワザワ、アース、中道リース、キャリアバンクの13社。 単独上場銘柄の8月の売買金額は2億1千8百万円だ。個人投資家がワンショットで平気で売買できる金額が月間の売買金額なのだ。 他に、 また、あまり知られていないが”アンビシャス”という新興市場も平成12年4月に開設されている。 もちろんクラーク博士の「Boys,be ambitious!]からなじった名前。 北海道内の企業を支援する市場であり、高い成長の可能性の有る企業ということで上場審査基準もたとえば、純資産1億、上場時価総額が3億円以上とか、営利が赤字でも今後向上できればよいなど札証より基準が緩やか。 現時点では、イージーユーズ、健康コーポレーション、ゲームポット、エコミック、アルファトレンド・ホールディング、ナノテックスの6社が上場している。 アンビシャス単独上場の8月の売買代金は52億9千9百万円。ふう。少ない。 先日、北海道銀行は道内総生産を下方修正した。 不動産価額など16年ぶりに3商業都市での値上がりが確認されているが、地方経済の苦境は続いている。 特に公共投資が減少し北海道経済はなかなか回復していないのが現状のようだ。 通信技術の飛躍的な発達もしかり、世界の取引所も集中・統合が進んでいる中、存在意義はあるのだろうか。 特に企業はこの10年近くリストラを繰り返し筋肉質な体質に変化する中で、重複証券取引所上場についても見直しを進めてきた。 2003年には札幌証券取引亥所においても53社が上場廃止になった。 地方の直接金融の役割はある。 が、自力で流通市場を維持することは難しい今、抜本的な改革が必要であろう。 私自身は、必要ないと考えている地方証券取引所なのだが、 その一方、一極集中でない窓口があるべきとも思いもあり、地方証券取引所があるために一部企業が成長力を高めている事実も捨てがたい。。
by runrunm
| 2006-09-24 09:09
| 資産運用
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