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エマージング債の変貌

エマージング債券は、エマージング諸国が発行している債券だ。
エマージング諸国は、新興国諸国、エマージングカントリーとも言われる。
一般的に90年代に急速に経済が成長、貿易や投資国として有望な国、地域で発展途上国、低所得などと認識される国々地域のこと。
世界銀行は一人当たりの国民総所得が10,066米ドル未満の国を低中所得としている。
代表的な国、地域に中国・マレーシアなどのアジア諸国、メキシコ・ブラジルなどの中南米諸国、ハンガリー、ロシアなどの東欧諸国、南アフリカ、エジプトなどの中東・アフリカ諸国等だ。

近年、この新興国債は注目されているというのもやはりこれらの国の経済基盤が改善し、外貨準備高が増加している背景、そして信用力もアップもある。

各国の格付けが上がり、投資適格債として投資家のすそのも広がっている

ここのところ、
米ドル建てで発行する債券に加え、自国通貨建ての債券発行額が伸びている。

市場規模総額米ドル建ての新興国債券が2900億米ドルに対し、現地通貨建ての新興国債券は5900億ドルとなり、新興国の資金調達力が向上をしている。
すでに倍以上の発行額である。

日本も戦前戦後、円で国債発行をしても諸外国は購入しないことから外貨建ての自国債の割合が多かったことを考えると納得できる。
その後の高度成長期をむかえ、米ドル建ての国債なぞ発行していない。

ただ、新興国の多くは程度の差こそあれ、外貨の流出入に制限を課しており用意に債券や為替を売買できないこともあり、規制については注意が必要そうだ。
金利低下と為替の上昇も程度の差こそあれ、現地通貨建てエマージング債券の主要テーマになると考えられる
by runrunm | 2006-09-30 12:23 | 資産運用
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